新・篠村商店な日々

管理人1が綴る、篠村商店な日々です。 廃棄物問題、環境問題、会社で起こった事など書き綴っております。

梅雨盆

夏季休業も終わり、昨日から通常営業しております。
連休が続いているお客さんも居り、今週一杯は比較的穏やかな日々となりそうです。

それにしても雨続きですね。
お盆の期間、ずっと雨が降っておりました。
それどころか今月に入り、太陽を見たのが何日あったのか覚えていません。
曇り空と雨だけだったような気がします。
気温も低く、作業中は助かるのですが農作物に多大な影響があると思います。
管理人の庭のトマトの葉が大分枯れてきています。
太陽を浴びたいところなのでしょうが、まだまだ太陽を拝めそうにありません。

連休前、いつものことなのですがお客さんの要請で恒例の片付けをしました。
排出元の構内の美化意識のレベルにより、出てくる廃棄物やスクラップは変わっていきます。

レベル1…ゴミ置き場に分別されることなく山積みとなったゴミ

レベル2…構内に長年放置されていたゴミ


レベル3…整理・整頓に伴い発生したゴミ

レベル4…レイアウト変更等に伴い発生したゴミ


レベル5…天の一言で発生したゴミ

長期休業前にとりあえず綺麗にしておきたいという意識は大体一緒なのですが、レベルによってその意味合いに大きな違いがあります。
レベル1や2のころは片付けというよりも、溜まってしまった廃棄物をまとめて片付けたいという意味が強いです。
廃棄物の発生量がさほどでもない会社の場合は大したことないのですが、工場系で半年程度溜められると結構なボリュームの廃棄物の山となります。
廃棄物も有価物も混在しているのですが、とても分別している余裕はありません。
悲しいかな、大掃除という名目で混廃として処分されることに。
レベルが3や4くらいになってくると目的が作業場の整理整頓や場所空けになってきます。
普段は生産しているため、長期休業中に設備移動をするという工場が多いかと思います。
そのための準備として、スペースの確保のために泣く泣く廃棄なんてこともあるくらいです。
このレベルになると、大量に廃棄物が発生する…ということも少なくなります。

レベル5
これが最強です。
天の気まぐれで物量も、何が出てくるかも判りません。
ただ一つ、天の定めた期日内にきちんと片付けておかないと天災が起こります。

こうして長期休業を迎えるわけですから、関係者はホッとした気持ちで休めるわけです。
そして、整理された会社が休み明けは迎えてくれるというわけです。

今年の盆は梅雨のような天気でしたので、出かける機会が少ない休みとなったかもしれません。
晴れやかな休み明けの出勤・・・とはいきませんが、綺麗な職場に出勤できることは気持ちの良いことだと思います。

プラスチックリサイクルの終焉

梅雨明けする前に夏が終わりそうな涼しさです。
個人的にはありがたいのですが、暑くないと困る方もいます。
心なしかセミも少なく感じさせます。

ここ2、3日で覚悟はしておりましたが、中国においてリサイクル目的のプラスチックの輸入にストップが次々と掛かっています。
今年の末から本格的に~と思っておりましたが動きが早いようです。
硬質、軟質問わず、プラスチック全般の受け入れを拒否しているようです。

プラスチック売却は数年周期でダメになったり、また復活したりを繰り返してきました。
元々価値が低く、比重が軽いため取扱いが難しいため、相場や輸送ルート、主な輸出先である中国の影響を受けやすく、浮き沈みが激しいものでした。
今回、中国の輸入拒否により、今までの浮き沈みとは次元が違うレベルでプラスチックリサイクルに大きな影響を及ぼすことになりそうです。

プラスチックのリサイクル…有価物化のカラクリは単純です。
そのほとんどの最終到着地は中国です。
一部、他のアジア圏もありますが、他国でペレット等に加工された後、中国市場で製品材料として使用されます。
日本やアメリカといった先進国では、自国でプラスチックの種類ごとに分別したり、洗浄、ペレット化するコストを惜しみ、中国へ減容し輸出します。
中国ではそれを分別、洗浄、破砕、ペレット化し、市場に戻します。
このサイクルが成り立っていたおかげで、長きに渡り、プラスチックゴミの発生が抑止されてきました。
包装容器リサイクル法をはじめとする、プラスチックのリサイクルは、今や中国無しでは成り立たない事態になっています。

今回、プラスチックが売れない=輸出できない理由はいくつかありますが、それらが複雑に絡んでいるため事態は最悪の方向へ流れつつあります。

まず、そもそも輸出されていたプラスチックの有価性は高かったのか。
工場由来の製品端材として発生するプラスチックの場合、単一素材で付着物や汚れも少なく原材料に戻すのは容易です。
しかし、中国国内に輸出されるプラスチックの多くは、未選別であったり、汚れ等付着物の多いもの、中にはゴミが混ざっているものもありました。
世界的に環境問題が騒がれている昨今、このようなものを輸入することは好ましくないと判断するのも当然の選択なのかもしれません。

次に、原油市場の安値。
日本国内にいると、原油市場が安値のままだと言われてもピンときませんが、世界的にみれば安値が続いております。
海外から輸送費掛けて使用済プラを輸入するより、バージン材を購入したほうが良いと判断する市場も増えたことでしょう。
こうなると、スクラップのプラスチック需要の低迷に繋がり、買値の下落が起きます。
輸送費や経費は変わりませんので、場合によっては逆有償に陥る場合もあり、プラスチックリサイクル市場の縮小へ繋がります。

さらに、ライセンス更新の厳格化
これは最初に述べた内容の延長線上になるのでしょうが、中国へリサイクル原料を輸出しようとした場合、AQSIQのライセンスを取得しなければなりません。
しかし、先月、中国政府が世界貿易機構(WTO)に、プラスチックをはじめ古紙や廃棄物の輸入を年内をもって停止すると通告しました。
これを受けAQSIQでもライセンス更新を厳格化することで、輸入停止への準備が始まりました。
この点からも、中国政府の本気度が判ります。
*AQSIQ:中華人民共和国国家質量監督検験検疫総局

他にも要因はあるのでしょうが、管理人的にはこれらが大きいのではと考えております。
今後の見通しでは、一部の緩和はあるかもしれませんが、事態は良くなる可能性は非常に低いと見ています。
工場由来の単一素材の端材や、限りなく原材料に近い状態となったプラスチックは可能性がありますが、それ以外は終焉を迎えたと言っていいのではないでしょうか。
また、国際的にみても自国の廃棄物は自国で100%処分するのが当たり前、資源価値があろうと無かろうと、原料レベルまでは自国で行うのが当たり前という考え方に変わってくるのかもしれません。
多くのプラスチックは産廃化してしまい企業の負担は増えるのかもしれませんが、プラスチックのマテリアルリサイクルを専門で行うような処理業者が増え、プラスチックの処理費が下がる方向へ動くのではと期待もしています。

これもひとつの変革だと、個人的には捉えています。

3日ルール

先週末から雨が続いておりましたが、本日は快晴で暑いです。
雨が降れば涼しいですが、激しい雨のため被害が発生することもあり困ります。
晴天になれば猛暑のため熱中症のリスクが高まり、それも困ります。
自然のことなので丁度良く…とはいかないのが辛いところです。

丁度良く…といかないのが「電子マニフェスト」の運用です。
中でも「3日ルール」が電子マニフェストの最大のデメリットではないかと最近感じてしまいます。

電子マニフェストに排出者が登録したり、処理業者が報告する期限は引き渡し日や運搬終了日、処分終了日は含まない3日以内と定められています。
この3日の期限のなかに、休日はもちろん夏休みなどの長期休暇も含まれます。

例えば土曜~月曜が三連休のケースを考えてみます。
廃棄物を引き渡した日が1日の金曜日、3日期限は祝日月曜の4日です。
当然、休日なのでだれも会社にいません。

容赦なくアウトになります。

仕方ないので金曜日中に登録するか、休日出勤して入力するしかありません。
一方で今年になり、労基が残業時間や休日出勤に対して厳しい取り締まりを行っているわけですから、こういったケースもその要因になりえることを勘案してもらいたいものです。

この3日ルール、一応法的期限と定められていますが、超過に対する罰則は特にありません。
電子マニフェスト上でも期限を超えると入力できなくなる訳ではありません。
あまり超過し過ぎれば注意はされるでしょうが、その程度のようです。

だからと言って無視していいかと言えばそうではありません。
立派な違法となります。
故に厄介なルールでもあります。
大体、どこから3日という根拠が出てきたのか不明です。
行政など申請受付してから20日近い猶予期間を設けているのに、民間に対してはずいぶんと厳しいように感じます。
せめて1週間程度あれば若干余裕が出るのですが。
まあ、スマホやパソコンなら気軽に入力できるので3日くらいあれば十分だろと思ったのでしょうが。

他にも不便が多い電子マニフェストですが、それを象徴するのが大幅なVerアップが無い点です。
世の中、最初から100%のシステムなど存在しませんし、時代によって求められる内容も変わります。
それに対応できない点も大きな問題であると感じます。

と愚痴ってみたところで、3日ルールが緩くなる訳もなく。


洋上風力発電

暑い日が続きます。
雨が降れば降ったで量が多く、バランスが悪いこの頃です。
梅雨明けは一体どうなってしまうのか心配です。
事務所の中は蒸し暑く(扇風機が一台回っているだけ)頭がボーッとしてきます。
パソコンから冷房出てこないかと妄想する毎日です。

風がとてもありがたく感じる季節です。
寒い時は憎らしいですが。
季節問わず風を生かすのが風力発電です。
この度オランダで、世界最大規模の風力発電施設が完成しました。


世界最大級600MWの洋上風力発電、オランダで150万人分の電力を供給(ITmedia Inc.)
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1705/16/news033.html


2年掛けて完成したこの施設、写真を見るだけで圧巻です。
日本だと、風力よりも太陽光のほうがメジャーに感じるかもしれません。
台風が多い点や近海の地形の問題などで、洋上風力発電はコスト的にという話を聞いた気がします。
メンテ面でも太陽光のほうが安上がりのような感じもします。
見た目は写真を見る限り風力発電のほうが良いです。

自然のエネルギーを活用することはすごいことですが、そこは自然。
この暑さと同じで上手く調整できないところが難しいところです。

ただ、この風力発電施設が沢山の小さな魚の住処になればそれはそれで良いことなんだと思います。


汚泥の処理

梅雨…と言うには雨が少なく、夏…というには涼しい日々が続いております。
湿度もあるようなないような。
なんとなく中途半端なこの頃です。

先日、汚泥の処分方法をお客さんに質問されました。
しかしながら、当社では一部の汚泥の運搬許可はあるものの処分はできません。
そのため、汚泥関係の業務に携わることはほとんどありません。
汚泥の処分を行っている処理場ともお付き合いがありますので、多少の知識がある程度です。
ですので、一番多い処分方法は脱水後埋め立てなのかなと漠然と思っておりました。

汚泥の処理方法の選定は、発生する汚泥の性質によるところが大きいと思われます。
脱水や油水分離、焼却による減容、微生物を利用した堆肥化やメタンガス化。
溶融や造粒固化による骨材化、セメントの原料化、そして埋め立てと豊富な方法で処分されます。

先に述べた通り、汚泥自体の性質によるとこが大きく関係するため、好きな処分方法を選ぶというよりも発生汚泥に最適な処分方法を選定するという流れになるようです。

汚泥を大きく分けると、無機性と有機性に分けることが出来ます。
有機性の定義と言われると難しいのですが、元来は有機体起源を有する化合物のことで、生命力によって作られるとされていた
炭素を含む化合物の総称です。
高校の化学で、有機化学、無機化学という分け方としていたのを思い出します。
その時、有機は腐敗するもので無機は腐敗しない(性状変化しない)ものと覚えました。
ですので、有機性であれば性状変化や腐敗ガス(メタンガス)の発生が有り、無機性であれば比較的性状の変化が望めないものであると判ります。
例えばセメントの原料にすべく考えた場合、有機性の汚泥では臭いや品質に問題があると考えられます。
逆に、有機性の汚泥では微生物は活動しませんので、堆肥化することはありません。

ということで、無機性、有機性の汚泥にあった処理方法があるので、まずは発生した汚泥がどちらなのかを見極めることが大事だと判ります。

それ以外にも、汚泥の組成やら必要な情報がたくさんあるそうです。
それらを勘案して処理方法を決めるのだとか。
そこは実際に汚泥処理を行っている処分場に聞かないと…ということになります。

泥状なら似たような処分と思ってしまいますが、単純埋立する訳ではない以上、適正な処分方法が求められます。
また、汚泥は中間処分の効果が非常に高いのも特徴のひとつです。
汚泥が発生する事業場では、処分場に引き渡す前に簡単な脱水をするだけでも効果が得やすいため、その工場、工場で独特の設備を有しているところが多く、それらを見るのもまた楽しみのひとつだったりします。