新・篠村商店な日々

管理人1が綴る、篠村商店な日々です。 廃棄物問題、環境問題、会社で起こった事など書き綴っております。

古紙とコピー用紙

9月も終わりです。
最近、めっきり冷えて参りました。
もう長袖姿になっている管理人です。

9月は棚卸時期の企業さんも多く、今現在も奮闘中の方がいらっしゃることと思います。
管理人は棚卸ではありませんが居残りです。
昔に比べると棚卸し廃棄なるものはめっきりと無くなりましたが、書類関係は増大しました。
見積に契約、依頼書に計量票、マニフェストに受領書、精算書と一つの物件に何枚の紙が必要なのか予測できません。
パソコンの登場と共に紙レスになるのかと思いきや、便利になったもんだから必要無いものまで印刷する始末。
結局最後は紙化するわけですが、手書きの頃は間違えると書き直しになるものだから緊張して作成したものですが、最近は「あ、間違ってた印刷し直ししなくちゃ。」と軽い気持ちがあるため、却って紙を消費しているような気がします。

製造業のお客さんから良く言われるのが「発生源対策」です。
廃棄物の減量や有価物化が事後対策とするならば、発生源対策は事前対策となります。
文字通り、廃棄物が発生する原因をつきつめ発生そのものを減らす対策を言うわけですが、この考え方が理にかなっていると言うか、的得ており効果的であると管理人は感じております。
先に書いたコピー用紙浪費対策ですが、多くの企業では裏紙を使用したりリサイクルに回したりする程度の対策です。
確かに廃棄物の量は減るのかもしれませんが、そこに無駄な経費が掛かっているわけです。
しかし、浪費する原因を突き止めコピー用紙そのものの無駄を減らす努力をしている企業は、業務もシステム的で余分がありません。
勿論、働いている方はその履行のため大変な思いをしているのかもしれません。
しかし、単に廃棄物の抑制に留まらず環境的取り組みでもあり、余分な経費の抑制効果もありと2重、3重の意味が出てきます。

多くの取り組みは効果が限定的で単一的です。
そのため、いつしか廃れてしまいます。
広がりがあり、他に影響を及ぼすような取り組みは変化しながら長く続くものです。

ヤード内に溜まった古紙を眺めてそんなことを思う今日この頃です。

ガソリン車

台風一過、本日は晴天です。
台風による被害らしい被害は少なかったのですが、ここらでも感じたことのない強風でした。
雨も怖いですが、風も怖いものだと感じた台風となりました。

先月、ドイツのメルケル首相がフランスや英国やインドに続き、いずれガソリン車とディーゼル車の新規販売禁止に踏み切る意向を示唆しました。
続いて自動車市場として世界最大の中国でも、ガソリン車およびディーゼル車の生産・販売を禁止する検討に今月11日から入ったことが明らかになりました。
ガソリン車が無くなり、電気自動車を推進しCO2の発生を抑制するという動きのようです。

自動車と言えば、1886年にドイツの技術者カール・ベンツがガソリン車の特許を出願し、ドイツ最大の産業となりました。
そのガソリン車を無くし、電気自動車の時代になろうとしています。
中国は深刻な環境汚染問題を抱えています。
国が豊かになるにつれ自動車も増えますから、ガソリン車は汚染拡大の可能性があります。
加えてヨーロッパ市場が電気自動車になるのであれば、ガソリン車を製造していても売れません。
ですので、思い切って電気自動車に切り替えてしまおうということなのでしょうか。

日本国内では電気自動車のみとなる時代はやってくるのでしょうか?

電気自動車はそもそも環境的なのでしょうか。
電気自動車は勿論電気で走ります。
その電気は発電所で発電される訳ですが、そのエネルギーのもとはなんでしょう。
火力でしょうか?水力でしょうか?
太陽光は破綻したドイツで、自然エネルギーでそれを賄えるわけありません。
また、バッテリー技術もまだまだ改善の余地があるということです。
全個体電池なるものが登場しましたが、まだまだ実用段階ではないことを考えるとバッテリーにも不安が残ります。
最大の問題は充電です。
充電インフラの整備、充電速度なんても問題でしょうね。
給電所に給電待ちの車がズラッと並ぶことにならないのでしょうか。

逆に言えば、これらが解決された時、ガソリン車はその役目を終えるのかもしれません。

環境とは別の次元で。

水銀使用製品産業廃棄物

水銀関連の法改正が続いております。
というより、段階的に措置が決められて行っている状況です。
今までは特別管理産業廃棄物に該当する水銀廃棄物関連の改正だったため、当社の業務的には直接的に関係してこないことを良いことに「ああ、聞いたことある」程度の知識で済みました。
が、いよいよそうも言っていられないようになります。

タイトルにある「水銀使用製品産業廃棄物」。
なんとも長たらしい名称ですが、水銀を使用した製品が産業廃棄物となったものを指します。
具体的には水銀電池、蛍光ランプ、農薬、気圧計や温度計、顔料に医療系と37品目がそれに当たります。
詳しくは、

水銀廃棄物関係(環境省)
http://www.env.go.jp/recycle/waste/mercury-disposal/

上記リンク先を参照ください。

さて、当社的に問題になるのが「水銀使用製品産業廃棄物」に新たな措置が設けられたことです。
大きく4つ。
①許可証
②契約書
③マニフェスト
④帳簿

②~④は水銀使用製品産業廃棄物の明記や記載が必要になった点です。
効力を発揮する10月1日以前に締結した契約書は変更が必要になるのかと言えば不要です。
ですが、長い目で見ると変更もしくは追加しておいたほうが無難そうです。
問題になるのが①の許可です。
10月1日からは取り扱う廃棄物の種類に「水銀使用製品産業廃棄物」が含まれていなければなりません。
が、現許可証には水銀使用製品産業廃棄物なる項目すら存在しません。

現在、廃棄物である蛍光管を運搬する際は、ガラスと金属、廃プラを品目として持っていれば可能です。
ところが法が施工される10月1日から許可証に記載がないので運べなくなるのでは?という懸念が出てきます。
環境省によれば平成29年10月1日時点で、これらの廃棄物を取り扱っている場合は変更許可は不要としています。
が、許可証は古いままなので水銀使用製品産業廃棄物の記載が無いまましばらく運用することになります。
なんとなく気持ち悪いものの取り扱いできなくなる訳ではないので良しとしたいところです。

が、それ故に新たな問題が発生します。

新規のお客さんから「蛍光管を処分したいので運搬を委託したい。」という依頼が来たをします。
さて、許可証に記載が無いのに「うちできますよ!」と述べて良いものか…。
排出者側も「え、記載ないのにいいの?」と困惑する可能性があります。
許可証に水銀使用製品産業廃棄物の記載が無いのに、契約書やマニフェストに水銀使用製品産業廃棄物と記載して良いのか…。

こうなると行政に聞いてみるしかないのでしょうが、新規の取引に関しては慎重に行ったほうがよさそうです。
許可証の書き換えという対応でもあれば良いのでしょうが、既存の業者がこぞって行けば窓口はパニックになる予感がします。

管理人も近々問い合わせてみたいと思っています。

梅雨盆

夏季休業も終わり、昨日から通常営業しております。
連休が続いているお客さんも居り、今週一杯は比較的穏やかな日々となりそうです。

それにしても雨続きですね。
お盆の期間、ずっと雨が降っておりました。
それどころか今月に入り、太陽を見たのが何日あったのか覚えていません。
曇り空と雨だけだったような気がします。
気温も低く、作業中は助かるのですが農作物に多大な影響があると思います。
管理人の庭のトマトの葉が大分枯れてきています。
太陽を浴びたいところなのでしょうが、まだまだ太陽を拝めそうにありません。

連休前、いつものことなのですがお客さんの要請で恒例の片付けをしました。
排出元の構内の美化意識のレベルにより、出てくる廃棄物やスクラップは変わっていきます。

レベル1…ゴミ置き場に分別されることなく山積みとなったゴミ

レベル2…構内に長年放置されていたゴミ


レベル3…整理・整頓に伴い発生したゴミ

レベル4…レイアウト変更等に伴い発生したゴミ


レベル5…天の一言で発生したゴミ

長期休業前にとりあえず綺麗にしておきたいという意識は大体一緒なのですが、レベルによってその意味合いに大きな違いがあります。
レベル1や2のころは片付けというよりも、溜まってしまった廃棄物をまとめて片付けたいという意味が強いです。
廃棄物の発生量がさほどでもない会社の場合は大したことないのですが、工場系で半年程度溜められると結構なボリュームの廃棄物の山となります。
廃棄物も有価物も混在しているのですが、とても分別している余裕はありません。
悲しいかな、大掃除という名目で混廃として処分されることに。
レベルが3や4くらいになってくると目的が作業場の整理整頓や場所空けになってきます。
普段は生産しているため、長期休業中に設備移動をするという工場が多いかと思います。
そのための準備として、スペースの確保のために泣く泣く廃棄なんてこともあるくらいです。
このレベルになると、大量に廃棄物が発生する…ということも少なくなります。

レベル5
これが最強です。
天の気まぐれで物量も、何が出てくるかも判りません。
ただ一つ、天の定めた期日内にきちんと片付けておかないと天災が起こります。

こうして長期休業を迎えるわけですから、関係者はホッとした気持ちで休めるわけです。
そして、整理された会社が休み明けは迎えてくれるというわけです。

今年の盆は梅雨のような天気でしたので、出かける機会が少ない休みとなったかもしれません。
晴れやかな休み明けの出勤・・・とはいきませんが、綺麗な職場に出勤できることは気持ちの良いことだと思います。

プラスチックリサイクルの終焉

梅雨明けする前に夏が終わりそうな涼しさです。
個人的にはありがたいのですが、暑くないと困る方もいます。
心なしかセミも少なく感じさせます。

ここ2、3日で覚悟はしておりましたが、中国においてリサイクル目的のプラスチックの輸入にストップが次々と掛かっています。
今年の末から本格的に~と思っておりましたが動きが早いようです。
硬質、軟質問わず、プラスチック全般の受け入れを拒否しているようです。

プラスチック売却は数年周期でダメになったり、また復活したりを繰り返してきました。
元々価値が低く、比重が軽いため取扱いが難しいため、相場や輸送ルート、主な輸出先である中国の影響を受けやすく、浮き沈みが激しいものでした。
今回、中国の輸入拒否により、今までの浮き沈みとは次元が違うレベルでプラスチックリサイクルに大きな影響を及ぼすことになりそうです。

プラスチックのリサイクル…有価物化のカラクリは単純です。
そのほとんどの最終到着地は中国です。
一部、他のアジア圏もありますが、他国でペレット等に加工された後、中国市場で製品材料として使用されます。
日本やアメリカといった先進国では、自国でプラスチックの種類ごとに分別したり、洗浄、ペレット化するコストを惜しみ、中国へ減容し輸出します。
中国ではそれを分別、洗浄、破砕、ペレット化し、市場に戻します。
このサイクルが成り立っていたおかげで、長きに渡り、プラスチックゴミの発生が抑止されてきました。
包装容器リサイクル法をはじめとする、プラスチックのリサイクルは、今や中国無しでは成り立たない事態になっています。

今回、プラスチックが売れない=輸出できない理由はいくつかありますが、それらが複雑に絡んでいるため事態は最悪の方向へ流れつつあります。

まず、そもそも輸出されていたプラスチックの有価性は高かったのか。
工場由来の製品端材として発生するプラスチックの場合、単一素材で付着物や汚れも少なく原材料に戻すのは容易です。
しかし、中国国内に輸出されるプラスチックの多くは、未選別であったり、汚れ等付着物の多いもの、中にはゴミが混ざっているものもありました。
世界的に環境問題が騒がれている昨今、このようなものを輸入することは好ましくないと判断するのも当然の選択なのかもしれません。

次に、原油市場の安値。
日本国内にいると、原油市場が安値のままだと言われてもピンときませんが、世界的にみれば安値が続いております。
海外から輸送費掛けて使用済プラを輸入するより、バージン材を購入したほうが良いと判断する市場も増えたことでしょう。
こうなると、スクラップのプラスチック需要の低迷に繋がり、買値の下落が起きます。
輸送費や経費は変わりませんので、場合によっては逆有償に陥る場合もあり、プラスチックリサイクル市場の縮小へ繋がります。

さらに、ライセンス更新の厳格化
これは最初に述べた内容の延長線上になるのでしょうが、中国へリサイクル原料を輸出しようとした場合、AQSIQのライセンスを取得しなければなりません。
しかし、先月、中国政府が世界貿易機構(WTO)に、プラスチックをはじめ古紙や廃棄物の輸入を年内をもって停止すると通告しました。
これを受けAQSIQでもライセンス更新を厳格化することで、輸入停止への準備が始まりました。
この点からも、中国政府の本気度が判ります。
*AQSIQ:中華人民共和国国家質量監督検験検疫総局

他にも要因はあるのでしょうが、管理人的にはこれらが大きいのではと考えております。
今後の見通しでは、一部の緩和はあるかもしれませんが、事態は良くなる可能性は非常に低いと見ています。
工場由来の単一素材の端材や、限りなく原材料に近い状態となったプラスチックは可能性がありますが、それ以外は終焉を迎えたと言っていいのではないでしょうか。
また、国際的にみても自国の廃棄物は自国で100%処分するのが当たり前、資源価値があろうと無かろうと、原料レベルまでは自国で行うのが当たり前という考え方に変わってくるのかもしれません。
多くのプラスチックは産廃化してしまい企業の負担は増えるのかもしれませんが、プラスチックのマテリアルリサイクルを専門で行うような処理業者が増え、プラスチックの処理費が下がる方向へ動くのではと期待もしています。

これもひとつの変革だと、個人的には捉えています。