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鉄スクラップの動向

このところ、鉄スクラップがじわじわと上がってきております。
昨年後半あたりから下がり続け、年明けでやっと底をついたかなという感じになり上昇を期待しておりましたが、国内鉄鋼需要の低調でしばし上昇の気配が感じられませんでした。
一方、海外では伸びに転じる動きが出、ベトナムをはじめとするアジア諸国で鉄鋼需要が高まり、日本の鉄スクラップの買いが増加。
しかしながら、国内需要低が続いたことに加え、急激な円高のためドル建て市場に水を差す結果に。
新年度を迎え、中国の在庫整理が一息ついたのか、インフラ整備の発表を受け鉄原材料の値上がりが進みました。
中国が大量に抱えている鉄スクラップをさばくため、ビレットや棒鋼を安価に輸出しており、これが鉄スクラップの伸びを止めておりましたが、ベトナムがこれに対しセーフガードを発令、一気に鉄スクラップの上昇へと繋がりました。

長い綱引きの末、なんとか上昇に転じたようです。

相変わらず、国内需要は低調のままなのですが、原料価格が上昇してきておりますので建材需要としてスクラップの上げに期待値が高まっております。

注目すべきは大国の動向だけではなく、アジア諸国をはじめ様々な国の需要が影響大になってきたことです。
最近であれば、中国の需要に引っ張られる形でスクラップ価格が上下しておりましたが、中国だけではなく周辺国の動向にも注視が必要になったきた訳です。
そのため、複数国の利害が絡んできますから、値の動きが読みにくくなります。
このスクラップ好調の動きが、いつ低に転じるか今一つ読めないんですよね。
GW明けには再び…なんて可能性、無きにしもあらずという感じです。

鉄スクラップの上昇は、我々スクラップ屋には喜ばしいのですが、製造業の現場からはため息が聞こえてきます。
原材料の値上げを意味しますので。
国内消費が低い現状では、製造原価の値上がりは致命傷に繋がります。
それはスクラップの発生が減る方向へスライドしていくことになりますから、我々にとっても致命傷になります。
そう言った意味では、どちらに転んでも油断できない状態が続くということになります。

国内消費動向は、今後、ますます重要ってことですね。
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