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事業者から排出される小型家電 ~小型家電リサイクル法

先週から雨が続いております。
小雨続きかと思えば、一瞬だけ激しい雨になったり不安定な雨模様です。
雨不足気味でしたので、これが恵みの雨となることでしょう。

しかし、雨の時期は気温が低くなります。
雨が止めば暑くなります。
寒暖差が激しくなります。
結果、管理人は先週から風邪をひいています…。

6月は企業さんが色々考える時期です。
ですので、色々な質問を戴きます。
「排水処理の方法」だとか「化学物質がどう」とか質問を受けますが、管理人はスクラップと産廃が少々判るだけで排水処理施設の仕組みや、化学物質のリスクアセスメントなど知る由もありません。
そんな時は、行政の担当窓口やメーカーさんを紹介することにしています。

先日、小型家電リサイクル法について質問を受けました。
小型家電リサイクル法、正式には「使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律」の存在を最近知ったのだが、事業者はそれに則り処分しないといけないのか?という質問です。

小型家電の処理?それって一般の話で、事業者は産廃で処分すれば良いのでしょと覚えていた管理人ですが、調べてみると意外と面倒な法律なんだと判りました。

まず、対象品は小型家電(パソコンやデジカメ、カメラにゲーム機、電気カミソリまで該当しますが、家電リサイクル対象品は該当しません。)と曖昧で広範囲の言い方をしています。
そもそもの目的が、小型家電から有用な資源を回収しましょうという趣旨なので、金属資源が含まれた家電は全部、小型家電と言っていいのかもしれません。
まあ、この時点で無茶苦茶もいいところなのですが。
そんな小型家電であっても、運搬費やら処理費やらは掛かりますから、法的には廃棄物に当たります。
でも小型家電のリサイクルを促進させるために、特例を設けますよっていうのが小型家電リサイクル法です。
特例は何かと言うと、「小型家電の処理費が無料!」では無く、本来、廃棄物処理法により許可を有する者しか処理は行えないのですが、小型家電リサイクル法によって「認定事業者」となったものも、その処理を行うことが出来るという、一般の人からしたら「どうでもいい」感が強い特典です。
まあ、そのおかげで市町村のあちこちに小型家電の「無料回収箱」なるものが設置されたこともありますから、間接的に恩恵を受けたということで。

さて、こここまでは一般家庭のお話です。
次に事業場などから出た小型家電の場合です。

「同じ小型家電だから一般家庭の場合と同様に処理すればいいんでしょ?」
「え?今までと同じ産廃で処分して問題無いでしょ?」

両方ともハズレじゃありません。
まず小型家電リサイクル法において、排出者の義務を見てみましょう。

使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律 
第7条
事業者は、その事業活動に伴って生じた使用済小型電子機器等を排出する場合にあっては、当該使用済小型電子機器等を分別して排出し、第十条第三項の認定を受けた者その他使用済小型電子機器等の収集若しくは運搬又は再資源化を適正に実施し得る者に引き渡すよう努めなければならない。

再資源化を適正に実施してくれる処理業者じゃないとダメみたいです。
単純に埋立しちゃうのはNGってことですね。
適正に実施してくれる者には、先に述べた特例の「認定事業者」などが当てはまります。
因みに、リユース品、中古品は該当外となりますので、小型家電リサイクル法自体受けません。

という事で、処分先は「再資源化を適正に実施してくれる産廃処分業者」若しくは「認定事業者」のいずれかになります。
産廃処分業者の場合、普通の産廃処理と同じなので特に問題ありませんが、認定事業者の場合気を付けなければならないことがいくつかあります。

まず、原理原則を考えてみると、小型家電だろうがなんだろうが、廃棄物となって事業場等から出てきたものである以上、廃棄物処理法上の「産業廃棄物」であるという点です。
ですので、廃棄物処理法の規制を受けるという事を忘れてはいけません。
認定業者だから、委託契約書が無くてもいいとか、マニフェストは不要だとか処理法上の各種基準を守らなくていいとはなりません。
認定業者とは、廃棄物処理法上で言えば限定解除された許可不要業者というだけだからです。

ですので、廃棄物処理法を無視すると怒られます。

とまあ、こんな感じが小型家電リサイクル法です。
実施されて4~5年経つ法ですが、最近は回収量が減ったこととスクラップ価格の下降で勢いがありません。
個人的には、プラスチックと鉄がほとんどを占める小型家電、再資源化を適正に実施がとてもハードルが高い事だと考えています。
シュレッダーしてミックスメタルで海外輸出か、鉄やプラスチックを取り除いて精錬行きか(精錬でもダスト多いので嫌がるでしょうが)とても工程が気になるところであります。

当社なんて手ばらしですからね、時代に逆らってますよほんと。


人口が少ない地方では、小型家電を回収と言っても中々集まらないのでした。
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