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受動的リサイクルの限界

大型連休が終わりました。
連休前は設備撤去工事に追われ、慌ただしくGWを迎えることになりました。
このGWという奴は、月末、月初を絡む休日となるため伝票処理に難儀させられます。
加えての工事だったため、GW前は例年以上のバタバタ感で過ごし、反動で連休中は「何もしない」という過ごし方をしておりました。

話は急に変わりますが。
最近気になっているのが、プラスチックを始め海外へ売却して成り立っているスクラップ類の雲行きです。
プラスチックは1~2年前から落ち込んできているのですが、回復の兆しも無く、むしろ悪化の一途をたどっています。
地域によってはあまり感じていないのかもしれませんが、東北地区ではプラスチックスクラップの販売価格が落ち込んだ結果、破砕等の経費や運搬費すら出ないケースが増えてきており、買い止めしている業者が増えています。
もともとプラスチックは軽いため色々と工夫が必要だったのですが、値崩れに加え輸出時の審査や受け入れ先の国での審査が厳格化しており、通過させるための対策等にも経費が掛かる事態に。
結果、有価物として取り扱えるのがごくごく一部になりつつあります。
早い話、プラスチックは儲けが出ないものになりつつあるようです。

三月に、廃棄物処理法の一部改正案が閣議決定しました。
雑品スクラップ等の有害な特性を有する使用済みの機器(有害使用済機器)について、これらの物品の保管又は処分を業として行う者に対する、都道府県知事への届出、処理基準の遵守等の義務付け、処理基準違反があった場合等における命令等の措置の追加等の措置が講じられることとなりました。
昔から言われていたことなのですが、家電リサイクル法等の各種リサイクル法で処理方法が定められているにも関わらず、破砕や圧縮、場合によっては他の金属くずに混ぜ込んだ形で海外に有価売却…輸出するケースが後を絶ちません。
加え、そんな雑品スクラップと呼ばれるものが原因での火災が毎年発生しております。
輸出先の国で、それらは適正に処分されているのかといえば、環境規制等が十分整備されていない国においては、鉛、 カドミウム等の有害物質が垂れ流され、環境にも人にも良くない状況が続いているそうです。

そんなこんなで、有価物だから安全と言われていた雑品スクラップもいよいよ規制が掛かることに。
有価物だから廃掃法の外…という考えは過去のものになりそうです。

その件はひとまず置いておいて。

金属スクラップの一部が輸出規制が掛かるということになるわけですから、楽観しておれません。
売れるからと、ただ集めて雑品スクラップを取り扱っている業者に売却して利益を得るというスタイルは、長い目で見るとリスキーなスタイルへと変わりそうです。
きちんとした材料へ自ら加工し、商品として売却できるようにならないといつしか規制の内側にはまることになります。
これは排出者にも当てはまることで、現在、有価性が低く一歩間違えると廃棄物となってしまいそうな有価物を、なんとか引き取ってもらっている状況も、そのうち行き詰まり、廃棄物化してしまう可能性が一段と高まったということです。

受動的なリサイクルや考えは過去のもとなり、これからは主体的なリサイクルを考えていかないとダメなのかもしれません。
なんでも売れる世の中では無くなり、有価性の低いものは廃棄物とするか、自主的に加工し有価性を高める努力を今以上に行うことが必要になるということです。
となると、グレーな部分で廃掃法の解釈が面倒なことになりそうでもありますが。

少なくとも、現状でもすれすれのような有価物については考えていかないといけません。
人任せにしていると、あとで苦労する羽目になります。

大手さんの場合、廃棄物の発生抑制が求められていますからそれが足枷になるでしょう。
廃棄物を自社で有価性の高いものにするため、ある程度の設備投資が求められることになるのかもしれません。
どのみち、受動的な処理だけでは厳しい時代となりそうです。
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