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中国のプラスチック輸入停止の影響

昨年、中国で一部金属、プラスチックスクラップの輸入禁止措置が施行されました。
この影響で売れなくなったプラスチックが大量に生まれ、廃棄物として処分する量が増加しました。
現在も解決の糸口は無く、プラスチックが売れたというのは遠い過去のお話になりそうです。

お隣韓国では各地で廃ビニールやプラスチックゴミによる大混乱が起きています。
日本同様、韓国でもリサイクル業者がプラスチックを中国へ輸出していたのですが、輸入してもらえなくなったため業者が受入を停止。
結果、あちこちでプラスチックが山積みになっている状態なんだそうです。

韓国は中国が近いこともあり、プラスチックリサイクルに関して長く中国依存してきました。
日本の場合、中国の他、台湾やベトナム、マレーシアのルートもあったため韓国ほどのダメージを逃れることができました。
加えて、日本のメーカーや処分場は中国の規制強化をビジネスチャンスとして歓迎しております。

と書くと、なんだ日本は安心じゃないと思ってしまうのですが、実はそうも楽観できません。
韓国よりちょっとだけマシって程度で、今後、更に厳しくなっていくと予想できます。

まずプラスチックのリサイクル自体、国外依存度が高すぎます。
今回の中国の規制、中国だけで済めば良いのですがベトナムをはじめ他国でも同様の動きがあります。
また、中国がダメだとなればベトナムや台湾にその分が集中します。
供給過多になれば買い渋りが発生します。
プラスチック市場は脈動を起こしながら徐々に滞留を生むでしょう。
有価性の低いプラスチックから売れ残るようになり、多くのプラスチックは買取できないゴミと変わります。

次の段階で、売れなくなったプラスチックは廃棄物として処分せざるを得なくなります。
産廃業者はここぞと集めますがマテリアルリサイクルする訳ではありません。
多くは燃料向け、RPFなんかの材料になります。
しかし、RPFのような固形燃料を必要とする施設は多くありません。
今度は燃料供給過多になります。
燃料が売れ残るってことになります。
産廃業者は燃料が売れないと困るので、安くしたり遠くに運んだりします。
当然、その分処理費が上がります。

結局、処理費が値上げ傾向にあるのが現状と言えるわけです。
残念ながらこの流れを変えるような画期的なものは現状ではありません。
海外や燃料を必要とする施設のキャパに託すしかないのがプラスチック市場です。
韓国で起きている問題は決して対岸の火事ではなく、いつ国内で起きてもおかしくない状況にあると言えます。

ここ数か月、プラスチック処理費の値上がりは聞いても値下がりは耳にしていません。
今後、プラスチックは多くの企業や一般の方にとって大きな負担となってくるでしょう。

便利なはずのプラスチックですが、その代償が求められているのかもしれません。
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