超ジュラルミン

よく降ります。
そして本当に寒いです。
暑くなったときに、この分までまとめて来るのではと考えると、夜も怖くて眠れません。5分くらいですが。
全国でもこの雨による土砂災害等の被害が甚大です。
一秒でも早くこの雨が止むことと、一日でも早く復旧することを祈っております。

今日は久々に金属のことでも書こうかと思います。
最近、廃棄物ばかりで金属卸業である本業を忘れつつあるもので、復習を兼ねて書き綴りたいと思います。

身近な金属であるアルミニウムのお話です。
軽量であり、丈夫なアルミはその特性から様々な用途に使われているのは周知の通りです。
かの有名な戦闘機、零戦は機体が軽く小回りが効く点でも恐れられておりました。
そのフレームに使われていたのもアルミニウムです。
7075と呼ばれるアルミ合金(超々ジュラルミン)により作られておりました。
ジュラルミンケースなどのジュラルミンとは、アルミ合金の名称のことです。
通常のジュラルミンとしては2017合金を指し、超ジュラルミンとなると2024合金を指します。
ではこの数字記号は何を指すのでしょうか。
これは合金の種類を示したものです。
例えば、2000番系は展伸材熱処理系のAl−Cu合金のことを指し、7000番系は展伸材熱処理系のAl−Zn−Mg合金を指すといった具合です。
日本で使用されているアルミ合金の約50%は、建築用のサッシの6063合金(Al−Mn合金)となっています。
この合金は、同じアルミではあるも性質が全然違います。
耐食性が強いものもあれば弱いものもあり、溶接性がいいものも悪いものもあるといった具合に、加えられる金属によりその性質が変わってきます。
Alの純度がかなり高いものになると、IC配線、電解コンデンサーに用いられます。
これらのことから、アルミのスクラップであっても、その合金が混在してしまえば成分的には同じような用途に使えずに、他の利用価値で使うしかできなくなります。
例えば、アルミはアルカリ性の水中では水素気泡を発生して激しく溶ける性質があります。
これを利用して軽量気泡コンクリート(ALC)の製造に利用されます。
このような用途で使用するアルミであれば、極端に言えば高価な材料を使わずとも良いからでしょうし、アルミの成分もさほど気にする必然性も低いでしょう。
但し、こういった利用価値しかないということは、アルミ自体の価値を求めることは難しいために、買取価格が低くなるといった影響を生み出し、それが国内資源が海外に流出する要因になっているとも考えられます。
海外では、日本ほど材料の成分が厳しくないために高価値で取引することができるわけです。
その後、色々混ざった劣化金属が日本に輸入されてきます。
それらは安価で国内で取引されます。(材料代が元々安いので当たり前)
そしてそれらがゴミになり、再びスクラップになります。
これを繰り返していくと、どんどん不純物要素の高いものになってきます。
このような劣化金属のスクラップは、本当に利用価値が低くなり、処分するしかなくなるでしょう。
リサイクルとは言っても、2〜3回転しかできませんでは、本当のリサイクルとは呼べないのではないでしょうか。

永遠に回り続ける、永久機関のようなサイクルこそが本当の意味でのリサイクルであると管理人は考えています。

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